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楚の攻勢を前に、当初はなす術がなかった各都市国家も、己を拡大することで存続を図ろうとします。 まずは、近隣の都市国家を打ち破ってその住民を奴隷化し、新たな城壁の構築や補充用戦闘員として酷使することになりました。 何のことはありません。楚と同じせざるを得なかったのです。 (戦闘)人口を増やし、備蓄食糧を増大させれば、従来の領内では手狭になります。 そこで、それまでの城壁の外側に新城壁を築くことになりますが、その人でも含め、被支配層の人口を増やす必要があった訳です。 それに要する石材、木材は、おそらく晋や秦から調達したものと思われます。 食塩を含め、必要な物資を「中原」領域外の「領土国家」から調達する必要に迫られました。 晋、斉、楚の「領土国家」がほぼ同時期に、「中原」の視野に入ってくるのは、偶然ではないのです。 さて、やっとのことで、「序章」が終わりました。 次回からは、春秋に沿って、ご説明したいと考えております。 (続く)
by 1-shikou
| 2008-01-08 22:19
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