前回、楚が誕生した地域では、「領土国家」ではなく、「中原」型の都市国家が成立しても不思議ではなかった。 しかし、ここに誕生したのは、最強にして最凶の「領土国家」、楚だったのである。 中原の人々は余程、楚が恐ろしかったとみえる。 かつて、春秋時代を評して、「都市国家という無敵の防御力を持つ装置が、攻撃力に凌駕される過程」と表現したことがある。 また、「中原を巡る領土国家間の争い」と定義したこともあった。 つまり、春秋の一方の主役は、一貫して「楚」なのである。 ではなぜ、楚はこれほどまでの攻撃力を有したのか。 食文化の違いにある。主食の違いにある。 (続く)
by 1-shikou
| 2007-12-27 21:22
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