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斉にとって、黄河下流に位置していたことが、皮肉にも後に晋に凌駕される要因のひとつとなったのである。 黄河の様な大河では、船の大きさとその操舵術、或いは船団の編成方法が、根本的に異なるのである。 そもそも、「領土国家」が船団を駆って向かう先はどこか。「中原」の中心、周の都である。 そして、周は黄河中流域にある。 とすると、下流に対応できる船では、何かと不自由が多い。特に、操舵が難しい。 それでも、船団が他になかった場合は、黄河は斉の天下であった。 しかし、中流域に「領土国家」が出現した場合、どうなる。 河川では主導権を与えることになる。 「制海権」ならぬ、「制河権」を失うことになるのだ。 (続く)
by 1-shikou
| 2007-12-25 22:05
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