晋には二つの弱点があった。 まず、山国であること。 甲斐の武田信玄の例を引くまでもなく、山国は権力が分散する傾向にある。 攻めるにしても、行軍が難儀だからである。 とすると、都市国家ならぬ「城砦」毎に自立せざるを得ない。 この点、都市国家と似ているようであるが、根本的に異なる。 「中原」における都市国家は、防衛力が鉄壁であるが、付き合いは拒まない。 通信、連絡は可能である。 これに対し、山国は違う。通信そのものが制約される。勿論、交易も。 従って、如何に山を伝って平野に出るか、これが統一の鍵となる。 このために、晋は周に対して、頭が上がらなくなる。 晋は「分家」であり、しかも「放伐」なのである。 (続く)
by 1-shikou
| 2007-12-19 21:49
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